逆ソクラテス;伊坂幸太郎
小学生を主人公とした短編5作
事実ではない他人からの「決めつけ」や理不尽さにどう対処していくか。
相手にコントロールされない処世術のヒントを多く教えてくれる。
よく「他人の立場に立って考えなさい」と怒られてきたが、
そのこと自体が怒られる側の立場に立ってないわけで、
怒る理由を与えてしまった自分に対して
「正しい立場で」「正当に理由を得て」
行えるストレス発散であったのだろうか。
「お前のために言っている」と怒るのも同様であったのだろうか。
コミュニケーションという点からは、
怒るということは、
相手に怒っていること、危害を加えられる可能性がある、
ということを伝える以外に意味があるのだろうか。